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勝てる走りは「本番の感覚」と「プロの意識」から作れ

勝てる走りは「本番の感覚」と「プロの意識」から作れ

 

TOSHIだ。

地道な練習は必要だ。 基礎を積まない奴は論外。

でもな、それだけで勝てると思うなよ。

特に競輪は、養成所と実際のレースが全然違う。

 

 ラインがある。 駆け引きがある。 赤板での踏み方一つで勝負が決まる。

レース前に、一緒に走る先輩から

 「赤板(ラスト二周)で一回踏んで突っ張ってから、後ろから来られないように良い感じで脚を使わずに踏んでいけ」

 って言われても、新人はほぼ確実に「???」ってなるだろ、

良い感じでって?

言葉じゃ伝わらない。 感覚の問題だからだ。

だから俺は、練習で実際に競走をさせている。 人数が揃えばガチのラインを組ませて走らせる。 揃わなければ誘導選手をつけて、イメージさせながら本気でもがかせる。

これをやっておけば、本番で「あぁ、いつもの感じだな」って思える。

メンタルも楽になる。頭がパニックになりにくい。

もちろん実戦はイレギュラーの連続だ。

想定通りになんかいかないけどな(笑)

でも「いつもの感覚」が体に入っていれば、イレギュラーにも対応できる。 ゼロから考えるのと、延長線上で処理するのとでは、精神的な負担がまるで違う。

実際、この練習を積んだ子とそうでない子では、はっきり差が出る。 脚を使いすぎてる子、勝負所を完全に間違えてる子……

本当によく見る。

これはチームパーシュートで全プロ優勝したときも同じだった。 メンバーはみんな競輪選手で、スケジュールが合わない。 全員揃って練習できる日がほとんどなかった。

だから集まれる日は、徹底的に実戦練習した。 リアディスクホイール、フロントバトン、本番ギヤ。 言い訳を一切許さない状態で、実際のレースと同じローテーションで4キロのタイムアタックを繰り返した。

結果、プロの全日本選手権で二回優勝した。 間違いじゃなかった証拠だ。

そしてな、もう一つ言いたいことがある。

プロの世界の間でも、時々「うっかり落車」なんて言葉を聞くことがある。

……マジかお前ら? 何千万円、何億円という膨大な金が賭けられているプロのレースで

「うっかり」だと?

競輪選手になって初めて聞いたときに耳を疑ったわ。

ジャンボジェットのパイロットが「うっかり墜落させちゃいました」なんて言ったら大さんじだろ。乗客の命がかかってるんだから当たり前だ。

プロの競輪選手だって同じだ。自分の命、相手の命、そしてファンの買い目を背負って走ってるんだよ。

ただ縦に脚を使って踏むだけの練習ばかりやってるから、そういう「うっかり」が出るんだろ。 ハンドルさばき、車間を切る技術、落車を回避する身体の使い方、周りを見る余裕……

そういう「スキル」のトレーニングをちゃんとしろ。脚力だけ強くても、技術と意識が欠けていたらプロ失格だ。

地道な練習で土台を作れ。 実戦的な練習で「本番の感覚」を体に叩き込め。 そしてプロとしての本当の「スキル」と「危機感」を持て。

どれか一つでも欠けたら、上では絶対に勝てない。

お前ら、本気で危機感持てよ。 実際のレースで通用する走りとプロの意識を、今すぐ体に覚えさせろ。

以上、TOSHIだ。

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